笑ってゆるして 作:月原柘榴

ごめんね

少しばかり先であなたを待つわ


部屋でひとり

もう時間が終わることを悟った時に

この人生、捨てたもんじゃないって思えた


最後の最後に

大好きなあなたたちとの思い出を振り返って

大切な愛猫を撫でながら

楽しかったなって思うんだ


きっと、悲しむよね

あなたなんてたくさん泣いちゃうだろうな


可愛い顔が台無しになるから

私なんかのために泣かないで


泣かせることになって、ごめんね



どうか、笑ってゆるして

どうか…

ジパング

黄金の国ジパング… それは、ちょっとしたお話で生まれたタネ。 当HPでは、とある物書き集団が紡ぎだす声劇台本を掲載しています。 利用規約を読んだ上で、気軽にご利用いただけたら幸いです。