尊き物に溺れて 作:金街緑里

愛は尊いと人は言う。

然りとてそれは時に人を傷付ける。

母なる海と人は言う。

然りとてその腕に抱かれることは叶わない。


あぁ、思えばそれは簡単なことなのだ。

大いなる海は、大いなる母は

間違いなく我ら子供を愛しているのだ。

その大きさに見合うほどの愛で。


それを受ける器が矮小なのだ。

それを注がれる器が受け止め切れないのだ。

だから人は傷付く。だから人は溺れる。

ならば笑ってそれを受け入れよ。

愛は尊き物なのだろう?

ジパング

黄金の国ジパング… それは、ちょっとしたお話で生まれたタネ。 当HPでは、とある物書き集団が紡ぎだす声劇台本を掲載しています。 利用規約を読んだ上で、気軽にご利用いただけたら幸いです。